こんにちわ!
YUTA【yuta_vd】です。
この前、赤目四十八滝で初めて滝撮影しました。その時に使用したのがNDフィルターです。
今回はNDフィルターについてのお話になります。
【NDフィルターとは】
NDフィルターについて簡単に説明すると、「減光」を目的としてレンズに装着するフィルターです。
シャッターが開いている間にセンサーへ当たる光の量を減らすことができるので、シャッタースピードを長くした撮影(スローシャッター)によく用いられます。
「スローシャッターで撮影したいけれど、センサーに当たる光の量が多すぎるのは困る(真っ白な画像になる)ので減光したい」というケースです。
【使い方】
NDフィルターを使って撮影する際には、いくつかの注意点があります。
- スローシャッターでは手ブレしやすくなるため、カメラを三脚で固定して撮影する必要があります。
- デジタルカメラにNDフィルターをつけると、カメラは自動的に「周囲が暗い」と認識してISO感度を上げようとしたり、「暗い中でピントを合わせようとする」といった動きをします。
撮り方
- NDフィルターを装着する前に、撮影する構図を決めて、ピントを合わせます。ピントを合わせたら、フォーカスの設定を「マニュアル」に切り替えて、設定したピントから動かさないように気をつけます。
- 自分が取りたい撮影にあわせて、ISO感度、シャッタースピード、絞りF値を手動で設定します。
- NDフィルターをレンズに装着します。この時、レンズのピントが動かないように気をつけてください。
- 撮影します。レリーズを使うのがお勧めですが、レリーズがない場合はタイマーセットしてシャッターボタンを押す時にブレないようにするとよいでしょう。
【使用場面】
NDフィルターを使った有名な撮影シーンは、滝や川の流れを絹のように撮影するケースです。
水面や波を鏡のようになめらかに映したい場合や、花火大会の撮影、夜景写真で光跡を写したい場合にも使われます。
また、非常に明るい環境下で、F1やF2のような明るいレンズを使って、背景をぼかした撮影をしたい場合にも使います。
明るい場所で絞りF値を開放に近い状態にすると、シャッタースピードを上限まで速くしても白んでしまうため、フィルターをつけることで背景をぼかした写真が撮影できるのです。
【選び方(種類)】
フィルターには「ND2」「ND4」と名称がついており、数字が大きいほど減光効果が強いことを意味します。
例えば「ND2」は光の量を1/2に、「ND8」であれば1/8に減らせます。
フィルターを2枚重ねて使うことで、より強い減光効果を得ることもできます。減光の強さは、フィルターの数字をかけ算すれば分かります。
例えばND2とND8を重ねればND16と同等の効果が得られます。
一般的なNDフィルターは「ND2」~「ND16」程度の、濃度の薄いフィルターです。
「ND32」より上は、シャッタースピードを30秒以上にして滝や海などを撮影したい場合に使われます。「ND100」や「ND1000」といった高濃度のフィルターを使う場合もあり、「ND1000」には10段分の減光効果があります。
交差点で歩行者が歩いていく様子を長時間露光することで、人の流れだけを意図的にブラすといった効果を得ることができます。
↓タムロン28-7F2.8の67mmNDフィルター(自分の使用している大きさを選んでくださいね)
【まとめ】
NDフィルターは、スローシャッターの撮影で活躍するフィルターです。シャッターボタンを押して目の前の風景を切り取るだけでは得られない撮影効果が期待できます。
撮影には、自分でピントを調節したり、撮影設定を手動で決める必要があり、初心者には少し難しいかもしれません。
しかし色々試していくなかで、「自分が撮りたい写真」を撮るためのシャッタースピードや絞りF値、ISO感度の感覚を楽しみながら身につけていくことができます