こんにちわ!
YUTA【yutas_photo】です。
今回は、ちょっとしたコツを抑えれば、光の輝きが素敵な写真を撮ることができる、「光芒」についてご紹介します。
光芒とは
光芒とは、太陽や夜景などを撮影したときに写りこむ、尾を引いた状態の光のことをいいます。
帯状に広がる形もあれば星の形のように放射線状に広がるものもあります。カメラの設定や使用するレンズにより写らないこともあります。
光芒を出すカメラの設定とは
光芒を写し出すカメラの設定ポイントは大きく2つあります。
F値をF8~F22に設定する
F22
F18
レンズにもよりますが、絞りをF8~F22まで絞り込むことにより、きれいな光芒を写し出すことができます。絞り込むほどに光の筋が細くなり光芒は鋭く写ります。逆に、開放するほどにぼんやりとした写り方になります。自分の表現したい光芒の写り方になるように絞りを操作してみましょう。
露出を暗めの設定にする
露出をアンダーの設定にすると、より光の美しさが際立ちます。特に太陽での撮影の際は、光が強力のため通常の設定だと太陽が白くとんでしまうこともあります。
光芒が出やすいレンズとは?
・レンズによる違い光条の違い
レンズの絞り羽は、複数の絞り羽根が重なってできています。複数の絞り羽が重なる僅かな隙間から細く光が漏れることで発生するのが光芒です。絞り羽根の数が奇数か偶数かは、光芒の光の筋の数と関連します。
A 偶数の時は、絞り羽根の枚数と同じ数
B 奇数の時は、絞り羽根の枚数の2倍の光条が発生します。
つまり、奇数枚かつ絞り羽根の数が多いほど光芒の光の筋の数が増え強調された印象になります。お手持ちのカメラの絞り羽根の数は、説明書やカタログで確認することが可能です。
レンズにクロスフィルターを装着する
通常のレンズで光芒を作り出すために露出の設定が有効ですが、クロスフィルターを使用すれば露出や光の強さに左右されることなく光芒を作り出すことができます。露出の設定に影響しないので、夜景など暗いところでの撮影でもシャッタースピードを遅くしなくても良いことになり、三脚なしで光芒を作り出すことが可能となります。
KenkoフィルターのR-サニークロスを使用して撮ってみました
KenkoフィルターのR-クロススクリーンを使用して撮りました。
撮影の注意点
・F値の絞り込みすぎに注意!
F値を絞り込みすぎると、画質が低下してしまいます。
・暗いところでの撮影では三脚を用意
街灯撮影や夜景などで、F値を絞り込み、光芒をしっかり写し出そうとすると、シャッタースピードを遅くしなければなりません。手持ちではどうしてもブレやすいので、三脚は必須アイテムだと言えます。
・レンズをきれいに掃除しておく
F値を絞ると、レンズの汚れが目立つようになります。レンズの汚れに光が反射して写りこむこともあるので、あらかじめ綺麗に掃除しておきましょう。
・レンズのフィルターは透過率のよいものを
レンズの汚れと同様にレンズに装着したフィルターに光が反射して写りこむことがあります。できる限り反射を抑えたフィルターが各メーカーから発売されているので、取り入れてみるのもオススメです。
まとめ
キラキラと輝く太陽、幻想的なきらめく街灯などの美しくインパクトのある写真。難しい技術で撮っているようにも見えますが、実はコツさえつかめば誰でも取り入れることができる技術でもあります。
いつもの撮影に光芒のアクセントを取り入れて、写真をグレードアップさせてみませんか?