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富士フィルムの広角ズームXF10-24mm F4レンズレビュー

写真愛好家やプロのフォトグラファーにとって、適切なレンズの選択はクリエイティビティを発揮する上で重要な要素です。特に、広角から標準ズームまで幅広い焦点距離をカバーするレンズは、多くの撮影シチュエーションで頼りになります。今回は、富士フィルムから登場したXF 10-24mm F4レンズに焦点を当て、その性能と特徴を詳しく探ってみたいと思います。

XF 10-24mm F4レンズは、その広い焦点距離範囲と高品質な光学性能により、多くのフォトグラファーにとって魅力的な選択肢となっています。この記事では、このレンズの主要な特徴、デザインとビルド品質、画質とシャープネス、オートフォーカス性能、そして実際の撮影体験について掘り下げていきます。さらに、XF 10-24mm F4レンズがどのような撮影シチュエーションで活躍するのかを示し、その優れた点と制約についても議論します。

無駄なく情報を提供し、このレンズの本当の価値を明らかにするため、ぜひ最後までお付き合いください。富士フィルムのXF 10-24mm F4レンズが、あなたの写真スキルを新たな高みへと導くかもしれません。

 

富士フィルムXF10-24mm f4

引用元:FUJIFILM公式HP

焦点距離: 10-24mm(35mm換算で15-36mm相当)
最大絞り値: F4(一定絞り)
最小絞り値: F22
レンズ構成: 14群17枚(アスフェリック要素含む)
アスフェリック要素: 4枚
特殊ガラス要素: 3枚(EDガラス含む)
最短撮影距離: 約0.24m
最大撮影倍率: 約0.16x
フィルタースレッド: 72mm
絞り羽根の枚数: 7枚(円形絞り)
フォーカス方式: インナーフォーカス
フォーカスモーター: リニアモーター
レンズマウント: 富士フィルムXマウント
寸法(最大径x長さ): 約φ78mm x 87mm
重量: 約410g
防塵防滴構造: 一部の防塵・防滴
対応カメラ: 富士フィルムXシリーズ

XF 10-24mm F4レンズは、その広角から標準ズームまでの焦点距離範囲や一定のF4絞り、優れた光学性能が特徴です。

また、アスフェリック要素や特殊ガラス要素を使用することで、歪曲やクロマティック収差を最小限に抑え、高画質な写真を撮影することが可能です。防塵防滴構造も一部備えており、野外撮影にも頼りになる一本です。

主要な特徴

幅広い焦点距離範囲: XF 10-24mm F4は、広角から標準ズームまで幅広いシーンに対応し、風景、建築、室内、旅行写真などさまざまな撮影に適しています。
一定のF4絞り: 一貫してF4の最大絞り値を維持し、明るいレンズとして低光条件での撮影に適しています。
高画質な光学性能: アスフェリック要素と特殊ガラス要素を多数使用し、歪曲や収差を最小限に抑え、鮮明な画像を提供します。
近接撮影能力: 最短撮影距離が短いため、被写体に近づいてクリエイティブな撮影が可能です。
静音で迅速なオートフォーカス: リニアモーターとインナーフォーカス方式により、静音かつ高速なオートフォーカスが実現されます。
富士フィルムXシリーズとの組み合わせ: 富士フィルムXシリーズカメラとのシームレスな組み合わせで、高品質な写真を容易に撮影できます。
コンパクトで軽量: 軽量かつコンパクトなデザインは、持ち運びや旅行に適しており、使い勝手が良いです。
防塵防滴構造: 一部の部分が防塵・防滴仕様なので、屋外での使用時に信頼性があります。
XF 10-24mm F4は、多様な撮影ニーズに対応する高品質なレンズであり、特に風景写真家や旅行に適しています。

外観とデザイン

XF 10-24mm F4レンズは、洗練された外観とコンパクトなデザインで注目に値します。以下はその特徴です。

シンプルでモダンな外観: レンズは一貫してブラックで仕上げられ、シンプルで洗練された外観を持っています。これは富士フィルムのレンズラインアップと調和し、プロフェッショナルな印象を与えます。
スムーズなフォーカスリング: フォーカスリングはスムーズで正確な操作感を提供し、ピント調整が簡単です。フォーカスリングはしっかりとしたグリップで覆われており、快適な操作性を実現しています。
ズームリング: レンズ本体にはズームリングがあり、焦点距離の調整がスムーズに行えます。ズームリングもしっかりとした操作感があり、撮影中の素早い変更が可能です。
フィルタースレッド: レンズ前面には72mmのフィルタースレッドが付いており、フィルターの取り付けが簡単です。これは特に風景写真家や建築写真家にとって便利な機能です。
コンパクトなサイズ: レンズの寸法は約φ78mm x 87mmで、コンパクトなサイズを持っています。これにより、持ち運びや取り扱いが容易で、旅行やアウトドア撮影にも適しています。
重量:XF 10-24mm F4レンズの重量は約410gです。この軽量なデザインは、長時間の撮影や移動時に負担がかからず、快適な撮影体験を提供します。また、軽量なレンズはカメラバッグに収納しやすく、持ち運びに便利です。

YUTA
YUTA
このレンズの外観、デザイン、軽量性は、ユーザーフレンドリーな操作性と優れた携帯性を組み合わせており、多くの写真愛好家やプロのフォトグラファーにとって魅力的な選択肢となっています。

富士フィルムXF 10-24mm F4レンズの画質とシャープネスについて

画質

XF 10-24mm F4レンズは、高品質な光学設計により、印象的な画質を提供します。以下はその特徴です。

高解像度: このレンズは、高品質のアスフェリック要素と特殊ガラス要素を多数採用しており、高解像度で鮮明な画像を実現します。特に中心部の解像度は優れており、詳細なテクスチャーや細部をくっきりと捉えます。
歪曲や収差の最小化: アスフェリック要素と特殊ガラス要素の組み合わせにより、歪曲やクロマティック収差(色収差)が最小限に抑えられます。これにより、歪みの少ない、色フリングのない画像が得られます。
コントラストと色再現性: このレンズは、コントラストが高く、自然な色再現性を提供します。色の再現が正確で、写真が鮮やかで魅力的に見えるでしょう。
一定のF4絞り: 一定のF4絞りは、明るさを一貫して保ちます。これにより、被写体と背景の際立った分離や、低光条件下での撮影に優れたパフォーマンスを発揮します。

シャープネス

XF 10-24mm F4レンズは、シャープネスにも優れています。以下はその特徴です。

中心部のシャープネス: レンズの中心部において、非常にシャープで鮮明な画像が得られます。このシャープネスは、風景写真や建築写真などで特に重要です。
周辺部のシャープネス: 画像の周辺部でもシャープネスが維持されており、歪みや劣化が少ない均一な画質を提供します。
絞りによるシャープネス調整: レンズのF4絞りから絞りを変更することで、被写体と背景のボケ味とシャープネスのバランスを調整できます。これにより、被写体の際立ちや被写体の前後の環境への焦点が調整可能です。

YUTA
YUTA
XF 10-24mm F4レンズは、高い画質とシャープネスを提供する優れたレンズであり、風景、建築、屋内、ポートレートなどさまざまな撮影シーンで素晴らしい成果を約束します。その高品質な光学性能は、写真愛好家やプロのフォトグラファーにとって価値のあるツールとなります。

富士フィルムXF 10-24mm F4レンズのオートフォーカス性能について

オートフォーカス性能の評価

XF 10-24mm F4レンズは、優れたオートフォーカス性能を持つ傑出したレンズの一つです。以下はその性能に関する詳細です。

リニアモーターによる高速かつ静音なフォーカス: このレンズは、リニアモーターを採用しており、フォーカス操作が非常に高速で静音です。特に動きの速い被写体を追いかけるスポーツや動物の撮影において、素早いフォーカスが重要な要素となります。XF 10-24mm F4は、その点で優れたパフォーマンスを発揮します。
正確なフォーカス: オートフォーカスの精度が高いため、シャープで鮮明な画像を簡単に得ることができます。特に風景写真や建築写真など、細部にわたる正確なフォーカスが求められるシーンで信頼性があります。
フォーカスリングのマニュアルフォーカスオーバーライド: レンズには、フォーカスリングを手動で操作することができるマニュアルフォーカスオーバーライド機能が備わっています。これにより、オートフォーカスとマニュアルフォーカスをスムーズに切り替えることができ、微調整が必要な場面で非常に便利です。
AF-C(連続オートフォーカス)モードの優れた追尾性能: 動きのある被写体を追跡する際、XF 10-24mm F4はAF-Cモードで非常に優れた追尾性能を発揮します。迅速なフォーカスの調整により、高速シャッタースピードでの撮影時にも被写体を鮮明に捉えます。
フォーカスブレッキング機能: フォーカスリングを回転させることで、オートフォーカスの操作を即座に中断することができるフォーカスブレッキング機能があります。これは特にマニュアルフォーカス時に便利で、フォーカスポイントの変更が迅速に行えます。

総合的に、XF 10-24mm F4レンズのオートフォーカス性能は、迅速かつ正確なフォーカスを提供し、静音性と連続オートフォーカスの追尾性能も高水準です。このレンズは幅広い撮影シーンで使いやすく、特に動きのある被写体を捉える際に頼りになります。フォーカスブレッキング機能やマニュアルフォーカスオーバーライドも、クリエイティブな撮影において優れた制御を提供します。

富士フィルムXF 10-24mm F4欠点について

富士フィルムXF 10-24mm F4は多くの優れた特徴を持つレンズですが、一部の欠点と制約も考慮する必要があります。以下に、XF 10-24mm F4の欠点と制約について詳しく説明します。

1. 固定絞り(F4):
XF 10-24mm F4は固定絞りのレンズで、最大絞りがF4となっています。これは、低光条件下での撮影やボケ味を強調したい場合には制約となります。F2.8のような明るい絞りを求める場合には、他のレンズを検討する必要があります。

2. 液晶画面内の歪み:
広角端(10mm)で使用すると、XF 10-24mm F4は画像の周辺部に歪みを示すことがあります。この歪みはソフトウェア補正で修正できますが、一部の撮影シーンでは歪みが気になることがあります。

3. 重さとサイズ:
XF 10-24mm F4は比較的コンパクトではありますが、XF 8-16mm F2.8などの他の超広角レンズに比べるとやや大きく重いです。これは、持ち運びや旅行時に一定の制約を与える可能性があります。

4. フィルターサイズ:
XF 10-24mm F4のフィルターサイズは72mmです。一般的なフィルターを使用する際には、このサイズのフィルターを別途購入する必要がある点に留意する必要があります。

5. マクロ撮影の制約:
XF 10-24mm F4は広角ズームレンズであり、極端なクローズアップ撮影には向いていません。マクロ撮影を行いたい場合、専用のマクロレンズがより適しているかもしれません。

6. 値段の制約:
XF 10-24mm F4は価格帯が中程度から高めであり、予算に制約のあるユーザーには選択肢として限定されることがあります。

これらの欠点や制約を考慮しながら、XF 10-24mm F4レンズの優れた特性と撮影用途に合わせて適切に使用することが大切です。どのレンズも完璧ではなく、特定の要求に合わせて最適な選択を行うことが重要です。

撮影シチュエーションを考えてみた

富士フィルムXF 10-24mm F4レンズは、その広角から標準ズームまでの焦点距離範囲と優れた光学性能により、多彩な撮影シチュエーションに対応する非常にバーサタイルなレンズです。以下は、このレンズが活躍するさまざまな撮影シチュエーションについての詳細です。

風景写真: XF 10-24mm F4レンズは、広角端の10mmで広大な風景を捉えることができ、山岳地帯や海岸線、都市のスカイラインなど、壮大な風景を美しく撮影できます。また、F4の一定絞りが明るさを保ち、コントラスト豊かな風景写真を実現します。
建築写真: 建築物や室内空間の撮影において、XF 10-24mm F4は歪曲の少ない、真っすぐなラインを持つ画像を提供します。広角端では建築物全体を、中焦点域では詳細なアーキテクチャーを効果的に捉えることができます。
屋内写真: 室内での写真撮影においても、XF 10-24mm F4は広角から中焦点域まで幅広い被写体をカバーし、狭いスペースや低い天井の下でも柔軟に撮影できます。例えば、室内イベント、レストラン、博物館などで活用できます。
ポートレート: 広角端から中焦点域までの焦点距離を活用して、クローズアップのポートレートやグループ写真を撮影できます。広い視野を生かして被写体を引き立て、背景を美しくボケさせることができます。
旅行写真: 旅行中にはさまざまなシーンに遭遇しますが、XF 10-24mm F4はその幅広い焦点距離範囲により、風景、観光名所、食事、人物などを効果的に記録できます。軽量かつコンパクトなデザインも旅行に適しています。
アウトドア活動: 自然やアウトドアでの活動を撮影する際にも、XF 10-24mm F4は広角から中焦点域までの焦点距離を利用して、キャンプ、ハイキング、釣りなどのシーンを捉えるのに適しています。
イベント撮影: スポーツイベント、音楽コンサート、ウェディングなどのイベント撮影においても、XF 10-24mm F4は迅速なオートフォーカスと広角から中焦点域までの焦点距離を活かして、幅広いシーンをカバーできます。

総括すると、富士フィルムXF 10-24mm F4レンズは、その多様な焦点距離範囲と高画質な光学性能により、風景、建築、ポートレート、旅行、アウトドア活動、イベントなど、さまざまな撮影シチュエーションで優れたパフォーマンスを発揮します。そのバーサタイルさは、フォトグラファーにとって非常に魅力的な選択肢となります。

XF10-24mm F4とXF8-16mmの広角ズームレンズ比較

XF 10-24mm F4とXF 8-16mm F2.8の比較は、あなたの具体的な撮影ニーズによって異なります。どちらがおすすめかを決定するために、以下の要因を考慮することが重要です。

2本のレンズの良い点

XF 8-16mm F2.8の利点:

超広角域: XF 8-16mm F2.8は、広い視野を提供する超広角レンズで、建築写真や風景写真など、広いスケールの被写体を効果的に捉えることができます。
明るい絞り: F2.8の明るい絞りは、低光条件下での撮影に非常に有利です。暗い環境や室内での撮影に適しています。
高画質: XF 8-16mm F2.8は高い解像度とシャープネスを提供し、画像の品質が高いです。
広角における歪みの最小化: このレンズは歪みの少ない広角画像を提供し、特に建築写真などで真っすぐなラインを保つのに適しています。

XF 10-24mm F4の利点:

広角から標準ズーム: XF 10-24mm F4は広角から標準ズームまでの焦点距離範囲をカバーし、多目的な撮影に適しています。
コンパクトで軽量: XF 10-24mm F4はコンパクトなデザインで軽量です。持ち運びや旅行に適しています。
一定のF4絞り: 一定のF4絞りが明るさを一貫して保ち、比較的コスト効率の良い選択肢です。
バーサタイルな撮影: さまざまな撮影シーンで使えるオールラウンドなレンズで、ポートレートから風景まで幅広い撮影に適しています。

おすすめの選択

XF 8-16mm F2.8: より広い視野、明るい絞り、高画質を求める場合、特に風景写真や建築写真の専門家にはおすすめです。

XF 10-24mm F4: 万能なレンズを求め、移動性や軽量性が重要な場合、またコストを抑えたい場合にはおすすめです。ポートレートや一般的な風景写真にも適しています。

最終的には、あなたの撮影スタイル、優先事項、予算に応じて選択することが重要です。超広角のXF 8-16mm F2.8は、特定の専門分野に特に適していますが、XF 10-24mm F4は多目的な使用に適しているため、一般的なユーザーにも好評です。

XF10-24mm F4の作例

まとめ

XF 10-24mm F4にはいくつかの制約も存在します。固定絞り(F4)や一部の歪み、重量などがその一部です。また、特定の撮影スタイルや要求に合わせて、他のレンズと比較・検討することが重要です。

総合的に、XF 10-24mm F4は優れたオールラウンドなレンズで、多くのユーザーにとってバーサタイルな選択肢となるでしょう。撮影のニーズに合わせて、その優れた特性を活かすことができます。

ABOUT ME
YUTA
初めまして!写真が好きで【関西】を中心に撮っています!FUJIFILMのカメラを愛用しています。